出産しました。

予定日より15日早まりましたが、わりと安産でした。

それでも痛いものは痛いのですが、我が子とやっと会えた瞬間は今思い出しても感無量です。

とは言え、出産した瞬間は、「感動!」ではなく「呆然…」でした。

誰かの役に立つかもしれないので、出産の記録をここに残しておきます。


週末の夜、ひとりで自宅にいる22時ごろから10分おきに前駆陣痛がきました。

その前日の37週検診では、子宮口1cmと言われ、まだまだだと思っていたので特に焦りませんでした。

堪えられる程度の痛みだったので、その後夫が仕事から帰ってきた後、いつものように一緒にお風呂に入って寝たのですが、陣痛はおさまらず。

痛みも強くなっていったので、おそらく途中から本陣痛に移行したのかと思います。

豆球をつけて明るくして、痛みに堪えて唸ったりしていたのですが、夫は爆睡していました。(まあ日中仕事してるのだから当然ですね)

1時ごろにトイレに行ったら、おしるしが。

不思議とびっくりはしませんでした。

陣痛アプリで計ったところ、1:50ごろ10分間隔を切ったので病院に電話しました。

病院には「5分間隔になったらまた電話してください」と言われました。

10分間隔になったら電話してと言われていたので、そこで入院できるものかと思っていた私は、「まだ入院できないのか」、と少しがっかりしました。


5分間隔を切った3:10ごろ、再度病院に電話しました。

ここで、「病院に来てください」とやっと言ってもらえたので、着替えて入院バッグを持って、陣痛タクシーを呼びました。

深夜でしたが、20分ほどで到着する、とのことでした。

 

陣痛タクシーが3:40頃家に到着し、病院には3:50頃到着。

そのまま分娩室へ。

この時点で子宮口7cm。陣痛は2〜3分おきでした。
寝てないから、眠い→陣痛で起きる→おさまった時に寝る、のエンドレスリピート。
途中、寝落ちしたりしてるから陣痛が少し遠のいてしまって、陣痛が5〜6分間隔に。

子宮口は8cm。


陣痛の痛みは「腰がもげるような感じ」。

とにかく腰が痛い。

夫に湯たんぽ(病院が用意)をあててもらったり、さすってもらったりした。
陣痛中の胎動はふだんよりかなり激しく、赤ちゃんも苦しかったのだと思う。

 

10時ごろ子宮口9.5cmに。
11時ごろ、気持ち的には限界に達する。

「いきみたくてもう我慢できない!」と訴えたら、助産師さん「子宮口10cmの全開よ。破水もしている!」と。

これは私が訴えなければ気づいてもらえなかったかもしれません。

ここからいきみ開始。

赤ちゃんはちゃんと3回回旋しているとのことだけど、なかなか頭が出てきませんでした。
「赤ちゃん頭見えてるよ」と言われるけど、何回いきんでも出てこない。というかうまく力が入れられない。
私は「もういきめない〜」とか「無理!!」とか叫んでいました。

助産師さんの補助がなくなると、「ひとりじゃいきめない!」とか叫んだりも。


11時40分ごろに家族が到着したと聞いて少し焦りが。

この苦しみにいつまで耐えなければいけないのかと思い、最後は無理やりですが長い間いきみ続けることに成功しました。
12時すぎ、ここで助産師さんが先生を呼んでくれて、会陰をパチンとした音が聞こえました。
あとは軽くいきむだけで、ドゥルンっと赤ちゃんが出てきたのを覚えています。

 

赤ちゃんを産んだあとはなんだか呆然としていて、出産したら自分はきっと泣くんだろうなぁと思っていましたが、感動も何もありませんでした。

ただ、「泣き声がすごく動物的だなあ」と感じました。

お腹の上に乗せてもらっても、「可愛い」とか感動を感じることもなく、ただ呆然。何も感情が湧きませんでした。
顔を見ても自分に似てる気がせず、自分の子という実感はあまりなかったのだと思います。

 

会陰切開後の縫合は最初だけチクっとしましたが、それほど痛みはありませんでした。

会陰切開と同時に麻酔の注射を腕に打たれたので、それがすぐに効いたのかもしれません。

立会いをした夫は「立会いして出産の大変さが分かったでしょ、とか言われるけど、それよりも、そばでずっと支えられてよかったという気持ち」と言っていました。

 

週末だったので、夫も陣痛スタートから出産の瞬間まで立ち会ってもらえたし、実父母には産声を聞いてもらえたので、とても良いタイミングで産まれてきてくれました。

誕生の瞬間から親孝行、じじばば孝行な、よい娘で嬉しいです。

 

これから家族3人、仲良く楽しく暮らしていけるよう、頑張りたいと思います。