区の新生児訪問
先日、江戸川区の新生児訪問を受けました。
新生児訪問ってなんぞや。
役所の人が来るの面倒だなぁ。
何をするんだろう。
と思っていたのですが、ネットで検索してもあまり具体的な内容が出てこなかったので、誰かの参考になればいいなぁと思いブログに書いてみることにします。
結果的には、訪問を受けてかなり心が楽になったし、安心しました。新生児訪問良いです!!
新生児訪問が来るまでの私は、落ち込んでいました。
というのも、退院時2,880gほどあった赤ちゃんの体重が、産後10日目検診で2,850gになってしまい、病院からきつめにお叱りを受けてしまったのです。
栄養指導を受け、そこから授乳について軌道修正し、5日。
新生児訪問で赤ちゃんの体重を計ってもらえると聞いていたので、ドキドキした気持ちでその日を迎えました。
13時に玄関のチャイムが鳴り、ドアを開けると、母親くらいの年齢の女性が、まず区の名札を見せてくれました。区の助産師です、と。
役所っぽいですね。
でも防犯のために大事なことです。
部屋にあげて、まず、「手を洗いたいのですが、どこで洗えばよいですか?」と聞かれました。
ハンドソープ(自宅にあるもの)を使い、かなり念入りに手を洗っていました。
そして、ジップロックに入った持参したタオルを使って手を拭いていました。
うーん、ちゃんとしていますね。
さっそく赤ちゃんの体重を計ります。
私は母乳の出を確認したかったので、授乳前と後の体重を計ってほしいとお願いしたのですが、アナログの計り(クレーンスケール)で計るので、それはできないと言われました。残念。
赤ちゃんの体重は、約3,040gでした。
生後10日から37g/日で増えており、順調ですよ、と言われました。
この言葉に、すごくほっとしたのを覚えています。
病院の再検診には行かなくてよいとも言われました。再検診は自費診療なので5,000円がもったいないわよ、と。
この時期むやみに外出して風邪をもらってしまうことの方が怖いし、とも言われ、確かになぁと思ったので翌日病院はキャンセルしました。
一日何回母乳をあげているか、何回ミルクをあげているか、ミルクは何回mlあげているのか、など聞かれ、「このまま続けていけば大丈夫」と太鼓判を押され、心の中にあった不安も払拭されました。
その後は質疑応答です。
聞きたいことをメモしておいたので、あれこれ質問します。
助産師さんはその都度、丁寧に答えてくださいました。
質問と回答
・夫は平日は仕事で夜遅い。1ヶ月たてば沐浴ではなくふつうのお風呂でよくなると思うが、ひとりでのお風呂の入れ方はどうしたらよい?
→まず、1ヶ月検診で、病院では「お風呂に入れてよいですよ」とは言わないので、何も言われなければ入れてよい。
手伝ってくれる人がいないなら沐浴のままでよい。
沐浴は4ヶ月くらいまでいける。
キックしたり頭ぶつけたりするのでお湯は少なめでお尻をしっかりつけてお風呂に入れること。
女の子は早い子だと3歳でお父さんとのお風呂嫌がる子もいるから、できるだけお父さんがお休みの日は一緒のお風呂に入らせて。
・仕事が好きなので当初は6月復帰を検討していた。今は子供が可愛くて、保育園に預けることで子供の初めてのはいはいやあんよを見逃してしまうのが寂しい。それに夜間授乳もあり体力的にいけるか不安。
→6ヶ月ごろは夜間授乳一回かうまくすれば夜通し眠る子も。心配するほど大変ではないと思う。
初めてのはいはいやあんよは傍にいても見逃す事がある。
もともと働いていた人は家にいるだけでつらくなったりするし、復帰してもいいのでは?結局はお母さん次第だけどね。
・お肌がカサカサしているが、クリームを塗った方がいいのか?
→クリームは塗った方がいい。
アトピー性皮膚炎になったり食物アレルギーに繋がる。馬油やワセリンがおすすめ。
・お臍の消毒は終わりにしてよいか?
→もう終わりでよい
また、赤ちゃんの体重を計ってもらうつもりだったので授乳しておらず、赤ちゃんがお腹を空かせて口をぱくぱくさせていたので、「どうぞ授乳してください」と促され、おっぱいをあげながらお話をしました。
その際、私のおっぱいの状態についても見てくださいました。
助産師さんから、ここでも嬉しいお言葉をいただけました。
「おっぱいの状態もよいし、このまま続けていけば完母でもいけそう。ミルクを飲まなくなったら量を減らしていってね。」と。
母乳の出が分からず、とにかく不安な部分が大きかったので、前向きな気持ちになれました。
その他いただいたアドバイス
・もしおっぱいの張りが強くなったら、その部分を押しながら授乳してね。自分でマッサージしちゃダメ。
ごはんちゃんと三食食べて、水分一日2リットルとらないと母乳にすぐ影響出るよ。水分は一度にたくさん飲むのではなくちびちびと2リットル摂取すること。
おっぱいは最初の5分で8割は吸えている。赤ちゃんが左右のおっぱい10分10分で疲れてしまうようなら5分5分で、まだ吸えそうならまた5分で様子見て。
・体重計は家に置かない方がよい。気にしてストレスでおっぱい出なくなるよ。ショッピングセンターの授乳室に体重計はあるよ。
・産褥期は3週間ほどというけど、今のお母さんは大変。3〜4ヶ月は家事適当で大丈夫。ごはんは宅配弁当使ったり、掃除もコロコロやクイックルワイパーなどで対応して。洗濯物も畳まなくていいよ。
・2,3ヶ月検診は産婦人科に行かなくてよいからね。
2ヶ月検診ではないけど、予防接種のときに小児科で体調みてくれるから。
3ヶ月検診は保健所で診ます。産婦人科で3ヶ月検診行っても行かなくても保健所は行かなくてはいけないから、産婦人科に行くのはお金もったいないよ。
・予防接種のことは先輩ママに聞いちゃダメ。色々制度が変わってきているから。
任意のロタは江戸川区は補助はない。3万円かかるけど0歳児でかかると脳性まひのおそれもあるため接種はおすすめ。
・半年前に引っ越してきたとのことだけど、この辺りに知り合いはいる?
ママ友作りに区のこそだて広場はおすすめ。
・第一子は寝ない、よく泣く子が多い。
第二子はお腹の中で兄弟の声を聞き存在を認識するためあまり泣かない。
・一週間に一回、30分〜1時間くらいお父さんと子供を2人っきりにしてね。
お母さんは子供から離れて外出すると気分転換になるよ。
・育児は大変なので終わってみると記憶がない。うんちやおっぱいの記録だけでなく、毎日一行でも「気持ち」を書いてみて。
・空気を変えると泣き止むことも 外に出るなら人の多いところへ。赤ちゃんが緊張して泣き止むよ。
最後に、こちらがアンケートを書いている間に、助産師さんが母子手帳に今日の記録を残してくれます。
アンケートはあとで調査にでも使うのかな?と思っていたので、かなり正直に書いたら、その場でひとつひとつ確認されたので少し恥ずかしかったです。
アンケートの質問項目に、たとえば「赤ちゃんを身近に感じますか?」というのがあって、「すごく感じる・やや感じる・たまに感じる・あまり感じない」というような趣旨の回答項目があり、私はたしか「あまり感じない」を選んだんだと思います。
助産師さんはそこに対して突っ込んできました。
助「赤ちゃんを身近に感じない?」
私「身近に感じるというのが具体的にどういうことか分からないんです」
助「家族の一員として身近に感じるかどうかとか、そういうニュアンスね」
私「家族ですか…。自分の体から出てきたのに、まだなんだか家族としての実感はわいていないというか…」
助「みなさんそう言います。全然おかしなことじゃないですよ。自分の家に赤ちゃんがいるのが不思議に思う人もいるくらいなの。」
少しずつ家族になっていくのよ、と助産師さんは終始母である私の気持ちに寄り添って肯定してくださいました。
もう、なんだか泣きそうになりましたよ、私は。
そんなこんなで、新生児訪問、すごくよかったです。
新生児訪問を希望しないという選択もできるのですが、無料で助産師さんに自宅まで来てもらえて、相談にのってもらえる機会なんてまたとないので、迷っている方はぜひ受けた方がいいと思います。
税金払ってるんですし。